はじめに
本ブログをお読みいただきましてありがとうございます。
相原と申します。個人としては久しぶりの更新になりますね。
オリオンに中途入社して5年と少し経過しました。
これまでの経歴を書き留めながら、未経験でIT業界への挑戦を考えている方に少しでも有益に感じてもらえるような記事を目指そうと思っています。
まずは簡単な自己紹介をしておきます。
新卒入社したのは小売業界。当時は仕事に対してめちゃくちゃ苦手意識を持っていました。
何をやっても上手くいかないし、どうすれば上手くいくかもわからないし、時には泣きながら帰る日もあったりして、とにかく自己嫌悪ばかりの日々でした。
とにかく逃げたくて一年で辞めたんですが、そこの店長から去り際に「お前は何処に行ってもダメだぞ」なんて言われてしまって、完全に自信を失ってしまった状態です。
大学では電子工学を専攻していて、情報系の単位もいくつか取ってました。まぁ勤勉な学生ではなかったので知識はボロカスですが、経歴もない僕にはそれくらいしか武器がなかったっていうのがIT業界に入ろうと思ったきっかけで、
実際のところかなり不安はありましたが、オリオン社員となって現在に至るまでなんとかやってこれてます。
IT業界で生きていくために必要なこと
弊社でもIT未経験の方の採用を行っていますし、未経験者でも業務委託してくれるお客様先も数多くあります。
しかしながらノースキルロースキルで委託先の現場に入場するには、よっぽど人手が足りていないところでない限り、必ずしも簡単ではありません。
なので今回は、未経験からITエンジニアとして走り出せるまでに必要だと思っていることを、個人的な意見ではありますが3つほど紹介します。
コミュニケーションスキル
現場に入場するためにまず「面談」が行われます。「スキルシート」と呼ばれる業界の経歴書みたいなものを各自作成し、求められているスキルレベル感と本人の能力や条件のすり合わせをする採用面接のようなものと思ってください。
もしかしたら、エンジニアというと黙々と作業して成果物を納品する人を想像されるかもしれません。それも半分くらいは当たってると思いますが、実際にはチーム内で進捗管理のミーティングがあったり、成果物の正常性を確認するために別の人間に説明する場があります。
ロースキルでも業務可能なヘルプデスクやシステム監視センターでも当然コミュニケーションは必須です。
・明るく挨拶できること
・報連相がしっかりできること
・質問に対して簡潔に答えられること
基本的かつ重要なポイントではありますが、IT業界でも最低限のコミュニケーションスキルを身に付けましょう。
自分から勉強する
未経験での採用ともなるとITスキルの研修が重要で、弊社でも実施しております。
ところが、研修で教えられるのは初歩的な知識、技術に限定されがちで、大概は実務の中で磨きをかけていかなければなりません。
現場でもシステムの概要とか作業の進め方といった研修もありますが、実際に成果物を作成したり検証テストを行うにあたっては、誰かに付きっきりで教えてもらえるというよりもググりながら独力で進めていく必要があります。
プログラミング言語、サーバ、ネットワーク、仮想化技術など、IT業界にもいろんな畑があって、どれも最初は高い壁に感じられると思いますが、どれも人間が作り出した技術にすぎず、量子力学みたいなぶっ飛んだ理論でもないので、我慢強く付き合っていけば必ず理解できるようになるはずです。
幸い、PCが1台あれば、統合開発環境をインストールしてプログラミングしたり、本来はハードウェアが必要な場合でも、PCのなかに仮想マシンを作成して検証することができます。
工作でも料理でも最初は道具を使いこなすにも精一杯かもしれませんが、まずは道具を使って何かを作ってみると良いです。
「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションだ」っていうアインシュタインの言葉のとおり、文系だろうが理系だろうが「自分にはできないかも」っていう偏見を捨てて勉強してみましょう。
資格を取る
手っ取り早いのは資格で最低限知識の証明をすることです。
ロースキルで入場できるのは、ヘルプデスク業務や、PC・タブレットのキッティングなどが多く、そこで得られる実務経験としての実りは正直微妙なところだと思っています。
ところが、入場の条件として経験年数1~2年が必要な場合もあったりするので、そういった経験が完全に無駄になるかと言うとそうでもありません。
なので、どんな現場でもそこで得た経験を大事にしつつ、+αで資格を取っておくのがおすすめ。
個人的な経験ですが、初めての配属先がモバイルWi-Fi通信関連の現場だったのですが、配属中に「第一級陸上特殊無線技士」の資格を取りました。
次の現場ではネットワークの業務を希望したので、その資格は直接役に立つわけでもなかったのですが、能力を客観的に評価してもらえる良い材料になったことを実感できました。
IT業界を俯瞰するという意味で「基本情報技術者」とか、インフラエンジニアとして専門的な知識を証明できる「CCNA」や「LPIC/LinuC」などの資格を取得しておくことは、スタートアップの段階で確実に武器になります。
さいごに
IT業界は未経験で挑戦できます。
そのため門扉は広いですが、変化のスピードがあまりにも速いのでとにかく勉強し続ける必要があり、ぶっちゃけ険しい道のりです。
逆に、エンジニアとしての実力が評価に直結しているのが業界の特徴でもあるので、20代前半から一気に駆け上がっていきましょう。
僕自身、もっとギアを上げて取り組んでおけばよかったっていう後悔もあるので、後に続く人には同じ失敗はしないで欲しいと願いつつ背中を押していきたいと思っています。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました